私を形成する『影』の部分。
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最終幕 4
元ダンナは『私の家』に自分の荷物整理に幾度か来ていたが
一向に『離婚届』に記入する気配が無い。躊躇する理由が不明だ。

ある日、元ダンナは私に『金乞い』をした。元ダンナが
家を後にする時にいくらかのまとまった金額を渡していたのに
とうとう消費者金融からの借金返済に詰まってしまったのか。

私は元ダンナ名義になっている定期預金の存在を思い出し
通帳を渡そうとしたのだが、それは元ダンナによって全て
引き出された後だった。元ダンナ名義のものは何も残っていない。

そういえば私の父が倒れた時に、私の身に万が一のことが有る
ことを想定し、預金関係などの書類の保管場所を教えていた。

元ダンナは覚えていたのである。私は自分自身の定期預金の
残高の確認をしたが、私名義のものには一切手を付けていない
ようだった。その妙に律儀なところが非常に滑稽である。

元ダンナは私が在宅している時間に『私の家』に訪問していたが
資金繰りに詰まってしまった人間は何をするかわからない。
不在がちな『私の家』で家捜しされては、たまったものでない。

私は自宅のメインキーを交換した。そして『離婚届』の
提出期限を切り、元ダンナに記入捺印するように伝えた。
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