私を形成する『影』の部分。
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父 2
病院へ駆けつけると、父は個室に移動させられており
室内には母と近くに住んでいた父の妹、つまり『叔母』が
エプロン、キャップ、マスクを着用した姿で父の傍に居た。

私もエプロン等を着用して室内に入った。点滴を受けながら
酸素マスクをしている父は呼吸が荒く、その辛そうな姿を見た
私の目からは涙がこぼれ落ちた。本当はまだ泣くには早い。

ベッドの脇に父の食事の日程表が下がっていた。おそらく
高熱で食欲が無かったのか、父は10日程食事を与えられて
いない様子だ。それを見た私は更に涙が止まらなくなった。

しかし家族が集まっているのに長女である私が泣いている
ワケにはいかない。私は必死で涙を食い止めようとするが
そう思えば思うほど、皮肉にも涙が溢れて来るのだ。

そんな中、主治医から母と弟が呼び出され父の容態について
説明を受けたようだ。二人の話によると父は非常に厳しい
状態で、この3日間が『山場』だと宣告されたらしい。

私達家族は父の体力が持ち直す、わずかな確率に期待したが
『死』という最悪な状態も覚悟しておかなければいけない。

私は呆けて何もわからなくなりたいと心の底から思った。
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