私を形成する『影』の部分。
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父 1
父は少し山手に有る『リハビリ専門』の病院に入院していたが
やはり回復の見込みが無いため、6ヶ月で転院を余儀なくされた。

転院先は母や私が住む市内に有り、通院も気分的には楽に
なったが、父の体力は徐々に落ちており『リハビリ施設』が
有るとは言え、参加がままならない日が増えて来ていた。

その頃の父は、体温調節機能が麻痺していたのでよく発熱
していた。発熱すると食欲も無くなるのだろう。食もだんだんと
細くなり、病院へ出向くと父は横になっていることが多かった。

それでも意識はしっかりとしていたので、私達家族は父に
色々な話を聞かせ、時には菓子類などの差し入れをしていたが
菓子類を食べる父は、まるで子供のように嬉しそうだった。

しかし頻繁に出す高熱で、やがて父は『寝たきり』に近い
状態になり、私達家族が出向いても反応を示さなくなった。
誰が来ているのか理解ができる程度だったように思う。

ある日、私の勤務先に「父が危ない」と義妹から電話が入った。

母や弟や妹は既に病院へ駆けつけたと言うので、私も急遽
勤務先を早退し、父の入院先へタクシーで向かった。

「危ない」とはどういうことか。私は動揺を隠し切れなかった。
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