私を形成する『影』の部分。
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義兄
元ダンナの姉の夫、つまりは義兄が末期の『肺癌』であることが
判明して3ヶ月ほど経ったある日、義姉から電話が入った。

義兄が危険な状態なので、一通り家族に会わせるというのだ。

元ダンナと義兄が入院している病院へと向かったが、ベッドに
寝ている義兄の身体にはあらゆる『管』が付いており、とても
痛々しい状況だった。もちろん義兄は起き上がることは出来ない。

まだ意識は有ったので、誰かが面会に来たのはわかっていた
ようだが、私達はベッドの傍まで行かず出入り口のドア付近で
遠巻きに義兄の様子を見ていた。今でも鮮明に覚えている。

それから数週間後、明け方に私宅の電話が鳴った。義兄が逝った
という義姉からの電話だった。私の父が倒れた時もそうだったが
本当に明け方に掛かる電話で『良い知らせ』のものは無い。

春先のまだ寒い時期に義兄の葬儀が執り行われた。義兄宅には
年老いた母と義姉、そして多感な年代の娘が二人住んでいた。

私は父が倒れただけで不安になり涙を流したのに、娘二人は
父親を亡くしてしまったのだ。まだ幼い彼女達にとっては
残酷な仕打ちで、それは計り知れない悲しみだったと思う。

義兄が逝ったのは40代前半という、早すぎる死である。

『父を失う悲しみ』は、この時点での私にはまだわからない。
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