私を形成する『影』の部分。
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闘病
父の闘病生活が始まった。しかし闘うのは父だけでなく
介護している私達も同じだった。みな初めての経験だ。

食事が点滴から固形のモノに変わったが、父の右半身は
付随な上『運動能力』も麻痺していたので、左手も思うようには
動かない。自分でスプーンを口元に持って行けないのである。

代わりに食べさせてやるが『誤嚥』というのを起こすため
すぐにムセてしまう。咳き込むと口の中に入ってるモノを
吹き出してしまい、介護している側が身体に浴びる結果となる。

父は体温調節する機能も麻痺していたようだ。よく熱を出し
体調の悪い時は成人用オムツを着用して寝ていた。尿瓶で
父の尿を取るなど、いわゆる『シモの世話』というものだろう。

体調の良い時はベッドから車椅子に移動させ、車椅子から
トイレの便座へ移動させていたが、いくら体重が減っていても
力の入っていない大人を抱きかかえるのは体力がいる。

幸いなのは父は一見『痴呆』に見えたが、意識がしっかり
していたことだ。父が何かを話すことは無かったがこちらが
話す内容に対しては、しっかりとした反応を示してくれた。

しかし意識がしっかりしている分、父は甥の葬式の翌日に
自分が倒れてしまったことを覚えているかも知れない。

悲しい記憶が蘇り『脳梗塞』の再発を恐れた私達家族は
暫く妹や妹の嫁ぎ先の家族が、父を見舞うことを拒んだ。

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