私を形成する『影』の部分。
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別人
昏睡状態だった父が、ようやく目覚めた。しかしその
様子は私が記憶している『父』とは全く別人だった。

父は右半身が不随になり、片目は違う方向を見ている。
頭部は揺れて口からは終始唾液を垂れており、言葉を
発することなどは、もちろん不可能な状態である。

容態も少し安定して来た頃、妹の嫁ぎ先の義母の計らいで
『リハビリ施設』の有る病院へ、父は転院することになった。

父が『脳梗塞』で倒れたことは、知人などに話していたが
「リハビリですぐ治る」と、みな勇気付けてくれていた。

私達家族も『脳梗塞』の症状について、あまり知識が無く
みなが言う『リハビリ』で父が元の姿に戻ると思っていた。

転院当日、父の病状について主治医から説明を受けたが
父の『脳梗塞』は重症だった。たとえ『リハビリ』を行ったと
しても、再起の可能性は無いと主治医に断言されたのだ。

倒れる以前の父は、背はあまり高く無い方だったが恰幅の
良い体型をしていた。しかし転院先で計った体重は、私と
同じぐらいにまで減っており、私達家族はショックを受けた。

車椅子に乗せられ移動する父は『痴呆老人』のようだった。
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