私を形成する『影』の部分。
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隠ぺい
父が倒れたことを、妹や妹の嫁ぎ先の家族には黙っていた。

しかし妹の嫁ぎ先の義母からすれば、近くに住む実の
母親が、我が子を亡くした傷心の娘宅に葬式以後
一切訪問しないのを不思議に思っていたに違いない。

母は本当は、すぐにでも妹の所へ駆けつたかったのだ。
傷心の我が娘の事を、決して蔑ろにしていた訳では無い。
父の容態が安定しないため、苦しくもそれが出来なかったのだ。

妹は実家の母に電話を掛けるが、一向に捕まらないと言う。
私は妹に父が倒れた事をバレないように話を誤魔化す。

そんな事を数日間続けていたが、妹の嫁ぎ先の義母が
とうとう不審に思っていることを口にし始めた。

母はこれ以上、みなに隠し通すことは無理だと思い
妹の夫にだけ父が倒れて昏睡状態であることを話した。

妹の夫から義母、そして妹へ一瞬の間に知れ渡る。

後に妹の夫から、父の容態を知った妹が自責の念に
駆られ、亡き息子の後を追おうとしていた話を聞いた。

私達3人が、一番恐れていたことだ。
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