私を形成する『影』の部分。
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小さな命 4
別室へ移動すると、そこには妹の嫁ぎ先の義父に
『土下座』している私の両親の姿が有った。

義父は起こってしまった事を、責めたり咎めたり
するような人では無いが、私の両親がそうでも
しないことには気が済まなかったのだろう。

我が娘の不注意で『後継ぎ』を死なせてしまったのだから。

妹はこれからも重い十字架を背負いながら、嫁ぎ先の
家族と過ごして行かなければならない。責任を感じて
『後追い自殺』など考えないだろうか。私は不安だった。

翌日に私は妹の様子が心配になり妹宅を訪れた。
甥の亡骸はベビーベッドに寝かされており、妹は私に
亡くなった甥の頬に「手を触れて欲しい」と言った。

甥の顔に触れてみると異常なほど冷たかった。
しかし、その『冷たさ』は遺体が腐敗しないように
周りに置かれていたドライアイスの『冷たさ』だ。

よく「眠っているような顔で死んでいた」という話を聞くが
私には、甥は魂の抜けた『剥製』にしか見えなかった。

何故こんな悲しい事が起こってしまったのだろう。
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