私を形成する『影』の部分。
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小さな命 2
その日妹は、甥にミルクを与え寝かしつけた後
姪と近所に住む女の子を外で遊ばせていたらしい。

だが、一瞬目を離した隙に姪達の姿が見えなくなった。
当時まだ姪達は3歳ぐらいだったので、妹は焦ったのだろう。
甥がよく眠っていたので、そのままにして姪達を探しに行った。

姪達が無事見つかり、ホッとして自宅へ連れ帰り
眠っていた甥の様子を見に行ったようだ。

甥は寝返りを打ち始めた頃だった。仰向けで寝かせていたが 
いつの間にか自分でうつ伏せになり、ミルクを詰まらせたのだ。

呼吸が止まってから、どれほどの時間が経っていたかはわからない。

母はなぜ姪達を探しに行く時に、甥を一緒に連れて
行かなかったのかと激しく妹を責めた。しかし、それを
一番悔やんでいるのは、我が子を死なせてしまった妹だ。

私は、母が妹を責めるのを止めさせた。

妹が病院に持参したカバンの中を見てみると、使い捨ての
オムツが数枚入っていた。きっと妹は『とりあえず』の甥の物を
慌ててカバンの中に詰め込んで救急車に乗ったのだろう。

しかし甥は死んでしまった。用意されたその紙オムツが
甥の為に使われることは二度と無くなってしまったのだ。

その時の妹の気持ちを思うと、やりきれない。
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