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私を形成する『影』の部分。
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母との確執
元ダンナとの離婚を決意した私だったが、突然
「私は何か大それたことをしようとしているのでは」
と言う不安で一杯になり、手足が震え食欲も無くなった。

当時は今ほど離婚歴の有る者が、世間的に大手を振って
はばかれる時代では無かったように思う。言わば単に
『結婚に失敗した者』として、ひとくくりにされてしまう。

自信が無くなった私は元ダンナに離婚の撤回を申し出た。
と同時に母へも「再度、夫婦関係を修復してみる」と告げた。

優柔不断な私の申し出は、母の逆鱗に触れた。

母は元来、決断力が有り一旦決めるとテコでも動かない。
今まで娘の離婚問題を案じ、散々助言して来ていたのに
手の平を返された、裏切られた気分にでもなったのだろうか。

その日から母の態度は一変し、遭遇しても目も合わさない
口も聞いてくれない、実家の敷居もまたげない状態になった。

時間が経てば、母の機嫌も治まるだろうと甘い考えを
持っていたが、私は母が頑固だったことを忘れていた。

元ダンナにも私と母の間に確執ができてしまった経緯を
話したが、母を夫婦間の問題に巻き込んでいたことを
呆れ果て罵った。もう私を擁護してくれる者は誰もいない。

しかし私は母の行動を少し不思議に思っていた。

我が娘が自分自身の幸せを願い「夫婦関係の修復を試みる」と
前向きに考えたことに対して、なぜそこまで怒ってしまうのか。

ひょっとしたら私の母は、元ダンナを好いていなかったのかも知れない。

今更だが、私達夫婦はこの時点で『離婚』しておくべきだった。

この時点で離婚しなかった私達は、後に起こる出来事に
翻弄されて、完全に離婚するタイミングを逸してしまったのだ。
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