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私を形成する『影』の部分。
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結婚式
私達は入籍したが『結婚式』を挙げることについては未定だった。

入籍して1年経ち、私の母が「けじめとして一度披露宴
などをやってみてはどうか」と話を持ちかけてきた。

確かにこれから、今よりは確実に年齢を重ねて行くので
そうなる前に、みなに披露しておくのも良いかと思った。

元ダンナは乗り気ではなかった。

『祝い金』の二重取りになるのではないかという不安と
何より、義母が入院してから2ヶ月ほどしか経って
いないのになんと無神経な発言かという怒りからだった。

義母の件については無神経かとは思ったが、すでに退院
しており自宅療養中だったので、問題は無いと思った。

『祝い金』の二重取りの件については、そこまで羽振りの
良い親戚や友達などは居ないと思ったし、私達が費用を
全額負担すれば、そちらもなんら問題は無いと思っていた。

私は自分の意見を通すため、元ダンナを説得した。

この頃すでに元ダンナは、自分の思い通りに事を
運ぼうとする私を不快に思っていたに違いない。

結婚式及び披露宴はいわゆる『地味婚』となった。自宅で
療養中だった義母も南国から駆けつけることができ、私は
とても満足していたが、元ダンナはどう思っていたのだろう。

入籍して3ヶ月ほど経った頃『花嫁衣裳』を着て撮影した
アルバムが、いまだに押入れの片隅に残ったままだ。

離婚する時に処分しても良かったのだが、そこには
幸せな結婚生活を夢見ていた若き日の私の姿が写っている。

離婚してしまう結果など微塵も想像せず、アルバムの中で
微笑んでいる私自身を哀れに思い、処分できていない。
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